十干十二支覚え書き
このページでは、日付(年、月、日)の十干十二支表現についてまとめている。(十二支はこの他にも、方角や時間を表すために用いられている。)
十干十二支と日付を相互変換する上で、十干、十二支を数値化する必要がある。このページでは一律、以下の数値化テーブルを使用している(各セクションでは便宜上、同じものを適宜引用している)。
十干の数値--憶えられない人は、、、
十二支
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 0 |
子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 |
十二支の数値--憶えられない人は、、、
このページで解説している内容
年の干支から西暦年を求める
- 十干を数値に変換し、その値をAと置く。
- 十二支を数値に変換し、その値をBと置く。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 0 |
子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 |
- AからBを引き、結果を2で割る。
- 値が負の場合には6を足す。
- その値の右横に、Aの値を付加する(つまり10倍してAを加算する)。
- この値が十干十二支における甲子からの通番となる。
- 通番に3を加えた後、60の倍数(年の干支は60年周期で繰り返されるため)を加える。
月の干支から西暦年下1桁と月(旧暦)を求める
- 十二支を数値に変換して、Aと置く。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 0 |
子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 |
- Aの値に10を足し、12を超えたら12を引く(つまり12で割ったあまりを求める)。
これが旧暦の月となる。
- 十干を数値に変換して、Bと置く。
- Bの値から、上で求めた「月の数値の下1桁」を引き、結果を2で割る。
- 値が負の場合には10を足す。
- その結果に、3あるいは8を足した値の下1桁が年の下1桁となる(月の干支は5年で1周するため、年の下1桁は2種類考えられる)。
西暦年からその年の十干を求める
- 西暦年から3を引く。
- 下1桁が十干を表す。
年(西暦年)と月(旧暦の月)からその月の干支を求める
- 年の下1桁を12倍し、17を足す。
- その値に月の数字を足す。
- この数値を西暦の年号だと考え、この項の手順に従って十干を求める。また、このページの手順に従って十二支を求め、十干十二支をまとめると月干支になる。
グレゴリオ暦による年月日からその日の日干支を求める
- 年の下2桁を5.25倍して小数点以下を切り捨てる。これには以下のようにする。
- 年の下2桁を10倍し、2で割る。(例:1979→395)
- 結果の100の位と10の位を1つの数値と考え、2で割った結果の整数部を足す。
(例:39÷2=19.5であるため、19を加算する。つまり395+19=414)
※ なお1度目の除算で1の位が5にならず、かつ2度目の除算で小数部が出ない場合は「うるう年」となる(1月と2月を計算する際には覚えておく)。
- 世紀定数(1900年〜1999年であれば13、2000年〜2099年であれば58または-2)を加算する(世紀定数の詳細は、以下の説明を参照)。
(例:414+13=427)
- 2で求めた値に以下の値を足す(ただし閏年の1月と2月はさらに-1すること)。
(例:9月30日の場合、427+3=430となる)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
0 (一礼) | 31 (二歳) | 59 (三国) | 30 (四味噌) | 0 (号令) | 31 (六菜) | 1 (七日市) | 32 (はちみつ) | 3 (Qさん) | 33 (銃は散々) | 4 (士呼んだ) | 34 (いちにーさんし) |
- 日の値を足す。
(例:9月30日の場合、430+30=460となる)
- この数値を西暦の年号だと考え、この項の手順に従って十干を求める。また、このページの手順に従って十二支を求め、十干十二支をまとめると日干支になる。
※ 世紀定数の求め方:
・世紀定数は、以下の手順で求められる。
- 西暦年を100で割った値(小数点以下は切り捨て)をYと置く。
- Yを4で割った値(小数点以下は切り捨て)をZと置く。
- Yを44倍し、Zを足し、さらに13を足した値を60で割ったあまりがBとなる。
・暗算時の簡単な方法
時計の文字盤(分目盛り)をイメージしながら以下の計算を行う。
- 西暦年を100で割った整数値を求める。
(例:1800年→18)
- その値を2倍する(60を超えたら60を引く:時計の文字盤と同じ)。
(例:18×2=36)
- さらに2倍する(60を超えたら60を引く:時計の文字盤と同じ)。
(例:36×2=72→12)
- その値を10倍した値を、累算する(60を超えたら60の剰余を算出する:時計の文字盤と同じ)。
(例:12×10+12=132→12)
- 「1.」で算出した値を4で割った整数値と定数13を加算する(60を超えたら60を引く:時計の文字盤と同じ)。
(例:12+4+13=29)
なお、グレゴリオ暦は1582年10月15日から施行されている暦制度であるため、それ以前の日付(おそらくはユリウス暦で表現されている)の日干支を求める際には、その日付をいったん先発グレゴリオ暦に変換する必要がある点に留意されたい。
十干の憶え方
十干の並び
甲乙(こうおつ)付けがたいので、訴訟した。
裁判は無事に丙丁(へいてい:閉廷)。
戊己(ぼき:簿記)担当者が庚辛(こうしん:行進)したら、壬癸(じんき:神亀)に出会った。
※ なお、甲(こう)と庚(こう)、己(き)と癸(き)は音読みが同じなので注意が必要。 また、十干の己(き)と十二支の巳(み)、十干の戊(ぼ)と十二支の戌(いぬ)は字が似ている点に注意が必要。
十干と木、火、土、金、水、そして兄(え)、弟(と)の対応
甲乙はローマ字で書くと、「K」で始まるので「きのえ/きのと」。
丙丁はローマ字で書くと、「H」で始まるので「ひのえ/ひのと」。
戊己(簿記)は「地に足が付いたスキル」であるため「つちのえ/つちのと」。
庚辛は、「鋼身」(こうしん)に通じるので、鋼(はがね)で「かのえ/かのと」。
壬癸(神亀)は、亀なので「みずのえ/みずのと」。
十干と数値の対応
- 甲は1番目の十干だから「1」
- 乙は字形が2に似ているから「2」
- 丙は、、、「三平」だから「3」
- 丁は「停止」(ていし)で「4」
- 戊は5画の漢字だから「5」
- 己は巳(へび)に似てて、とぐろ(6)を巻いてるから「6」
- 庚は、、、「7」
- 辛は「しんぱち」で「8」
- 壬は、英語で亜鉛は「ジンク」だから「壬9」
- 癸は十干の最後だから「0」
十二支の憶え方
十二支と数値の対応
- 子は1番目の十二支だから「1」
- 丑は字形が2に似ているから「2」
- 寅は「寅さん」だから「3」
- 卯は「うっしー」だから「4」
- 辰は「タツノオトシ《ゴ》」で「5」
- 巳はとぐろ(6)を巻いてるから「6」
- 午は「競馬で七(7)連勝!」で「7」
- 未は「羊は英語で『バ〜』(8)と鳴く」「8」
- 申は「サルク(9)」で「9」
- 酉は「酉はト(10)リ」だから「10」
- 戌は「犬はワンワン(11)」だから「11」
- 亥は十二支の最後だから「0」